昨晩、NHKの報道番組『クローズアップ現代』で 「増える障害犬」 〜ペットブームの陰で〜 という番組が放送されました。
放送の中で障害犬が増えている理由として、珍しい(=高く売れる)毛色を目指した結果、「近親交配」・「乱繁殖」を行なう「悪質業者」の存在をあげていました。
「近親交配」・「乱繁殖」・「悪質業者」。
こういう言葉は、一般の飼い主には全く無縁の言葉と思ってしまいがちですが、一部の「悪質業者」だけの問題ではなく、遺伝性の疾患を知らなかったり、一部の犬種にある色の掛け合わせのタブーを知らなかったりで、”結果的に彼らと同等のことを行なってしまう”飼い主もあると思うのです。
悪意のない自家繁殖が一番不幸かもしれません。 (親犬の飼い主にとっても、産まれた子犬の飼い主にとっても)
驚いたのは、股関節形成不全のラブラドール・レトリーバが12%のアメリカに対し、遺伝性疾患に関する情報管理が遅れている日本では、実に47%なのだそうです。 47%と言えば、ほぼ2頭に1頭です! (・・・そういえば、穴子天丼が、[ペットの保険・共済制度]を調べたきっかけが、ネット友達の犬(ゴールデン・レトリーバ)の関節の病気でした。 あれから、・・・4年?彼女は今、どうしてるかな・・・。)
自分の犬の両親と、その兄弟姉妹は? 祖父母と、その兄弟姉妹は? 會祖父母と、その兄弟姉妹は? 玄祖父母と、その兄弟姉妹は?
そういう情報を犬に係わる全ての人が知らなくては、この数字は減らないのだと思います。
数ヶ月前にも、ぷりんママさんの日記でボーダーコリーのCL病のことを知りました。 CL病も遺伝性疾患だそうです。 (詳しく知りたい方は、「ボーダーコリー」・「アルサシアン犬舎」でググッってみてください。)
番組の中で紹介されたのが、JAHD 『日本動物遺伝病ネットワーク』。 放送を見た直後に、JAHDのHPを探しました。
放映内で、JAHDの取り組みが伝えきれなかった可能性があるとして、ホームページにJAHDの取り組みの基本概念が記載されていました。
> 犬を愛する飼い主、繁殖家、獣医師、販売業者、トレーナーなど > 犬にかかわる全ての人が手を取り合って協力し、一人一人の小さ > な努力の結果として、将来、皆さまが迎える犬はもちろん、すべ > ての犬たちが幸せに暮らせるようにしたいと考えております。
そう。 遺伝性疾患は、一部の「悪質業者」だけの問題ではないのです。
JAHD 『日本動物遺伝病ネットワーク』は ⇒ こちら
現在は、股関節形成不全・肘関節形成不全・膝蓋骨脱臼のみの診断・登録ですが、今後、診断・登録可能な遺伝性疾患を増やしていく予定だそうです。 (今日現在で、柴犬は2頭だけ登録されていました。)
------------- ちなみに・・・。 @ぽち@の血統書。
@ぽち@は既におナベちゃんですので、仮になんらかの遺伝性疾患を持つ親戚犬がいたとしても、その遺伝を次の世代に伝えてしまう可能性はない訳ですが、系統交配って奴なんでしょうか、玄祖父母までさかのぼると、あまり望ましくない交配をされてる感じがします。
それでも、それら全てのご先祖様のおかげで、今現在の@ぽち@が穴子天丼家に居るわけですが・・・。
ずっと元気で・・・。 いや、多少の病気をしても・・・。 いや、どんな大きな病気をしても、多分、きっちり面倒見るから、とにかく長生きして欲しいものです。
http://homepage3.nifty.com/BUZZ/res2.htm http://www.happy-teepee.com/dogdoggo/cda/ http://www.happy-teepee.com/dogdoggo/cda/hansyoku.htm http://www.poony-wanwan.com/sub8.html
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